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胸が高鳴る方へ

今のところ、SDガンダム外伝/武者○伝/SDガンダムフォース の二次創作小説

あなたの願いは何ですか(七夕)

騎士ガンダムの願いごとはきっと少ないと思う。


「よーお、騎士ガンダム。お前も願いごと書いていかないか?」
そう騎士ガンダムを呼び止めたガンキャノンの後ろには、高い笹が立てられていた。

本日は7月7日。

ラクロア城の庭で、願いごとを閉じ込めた色とりどりの短冊が風に揺れている。
「七夕というのは今日だったかな」
「そうさ。ほらよ」
 短冊と羽ペンを渡された。
「願い…願いか…」
つぶやいて数十秒後。
(たっぷり考えなきゃいけないところがこいつらしいな)
ガンキャノンが内心でため息をつく。

騎士ガンダムが書き始めたのでのぞき込んだ。

”スタ・ドアカワールドの平和”

即座に騎士ガンダムの手から短冊をかすめ取る。

「却下」
「却下って何だ!?」
「お前自身に関する願いごとはねーのかよ。例えば、きれいなねーちゃんと遊びたいとか、浴びるほど酒が飲みたいとか。バケツプリンしたいとか!」
「それはお前の願望か──何だバケツプリンって」
「名前のとおりバケツいっぱいのプリンを作って食うことだ──とにかくやり直し」
「横暴だ──プリンをそんなに食べられるわけないだろ。第一もったいない」
「バケツプリンはロマンだ、やることに意義があるんだよ──お前がジオン倒したんだから、もうそれを願うのは他のやつにやらせとけばいいの。ほら、がんばって考えろ」

再び、まっさらな短冊を渡された。
「……」
不満げな顔で短冊を見ながらまた数十秒。


”泳げるようになりたい”


どこの小学生だと喉まで出かかったのを飲み込み、
「ま、いいだろう」
「それはどうも。で、お前は何を願ったのだ?さっき言っていたことか?」
「ふふん、教 え ぬ 」
「ずるいぞ!」
「笹そこにあるんだから、短冊見て当ててみろよ」
少々癪だったが、皆がどんなことを願うのか興味があったので笹を見上げた。


すぐに1枚の短冊に目が止まった。

 

騎士ガンダムがずっとこの地にいてくれますように”

 

「……」
騎士ガンダムは見上げた姿勢のまま動かない。
ガンキャノンも同じ短冊を見た。

「へえ、誰かな?つか、この地にいてくれって…お前またどっか別世界に行く予定でもあんの?」
「いや……ムーア界はもうないし」
「だよな。ラクロアにいてくれってことかな。字を見た感じ女ぽいし、隅におけないなー勇者様は。もしかして心当たりある?」
「ああ」
「まじで!?おい誰だよ!?」
「教 え ぬ」
先ほどのガンキャノンのセリフを真似て返す。
「けちけちすんな!」
「教 え ぬ」


押し問答の末、ガンキャノンが折れた後、

「ちなみに俺、まだ願いごと書いてないのだ」
「それで何を当てろと言ってたんだこら!」


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